「あの人任せ」のツケが会社を襲う|給与計算担当者が突然退職!
先日、久しぶりに高校の同窓会に参加しました。
近況を話していると、経営者をしている友人がこんな話をしてくれました。
「いやあ、うちの取引先の会社が今、大変なことになっててさ…」
聞けば、その会社で 給与計算を担当していた社員が突然退職 してしまったのだそうです。
理由は親の急病。介護が必要になり、すぐに仕事を辞めざるを得なかったとのこと。
「すごく優秀な人で、会社の雰囲気にも馴染んでたのに…社長もかなりショックを受けてたみたいだよ」
しかし、それ以上に深刻だったのは 給与計算が完全にストップ してしまったことでした。
「誰がやるの?」50人分の給与計算が止まる
その会社は社員50人規模。
給与計算は長年、退職したその社員に一任されていました。
そして彼女が辞めた瞬間、 給与計算のノウハウも一緒に消えてしまった のです。
「他の社員が過去のデータを見ながら何とかしようとしたらしいけど、社会保険料の控除額が違うし、残業代の計算もうまくいかなくて…。結局、経理部長と社長が必死に計算し直したってさ」
その友人の話を聞いて、私は思わずため息をつきました。
「給与計算って、そんな場当たり的にやっていいものじゃないのに…」
「誰が悪い?」結局は会社のリスク管理不足
この状況、誰が悪いのでしょうか?
退職した社員? もちろん違います。
本当の問題は、給与計算を「その人に任せっきり」にしていた会社の体制 です。
給与計算は、毎月必ず発生する 会社の生命線 とも言える業務。
それを たった一人の社員に依存していたこと が、今回の混乱を招いたのです。
「アウトソースしない理由」は…?
私は友人に言いました。
「その会社、給与計算をアウトソーシングとか考えてなかったの?」
友人は少し考え込んでから、こう答えました。
「いや、多分してないんだよ。社長は昔から『うちは社内でやる』って考えだったらしくて」
しかし、その結果どうなったでしょう?
担当者が辞めた途端、給与計算がストップし、会社全体が混乱した。
給与計算を外部に委託していれば、担当者の退職や病気で 業務が止まるリスクを回避できる だけでなく、法改正への対応や計算ミスの防止 にもつながります。
それなのに、「うちは大丈夫」と考え続ける経営者が多いのが実情です。
リスク回避のためには
「今回のことで、あの会社の社長も『やっぱり外注を考えないとな…』って言ってたよ」
そう友人は話していました。
給与計算は、間違いがあってはいけない業務。
しかし、「あの人がやってくれるから大丈夫」という 属人化 を放置していると、いつか必ず同じ問題に直面します。
「うちの会社も危ないかも…」と思ったら、
今のうちに専門家に相談することをおすすめします。
給与計算のアウトソースについて詳しく知りたい方は、ぜひ当事務所までお問い合わせください。
「まさか」の事態が起こる前に、リスクに備えるお手伝いをいたします。